2011年9月19日月曜日

彼女を連れて、思い出の北アルプス(1/4)

待ちに待った彼女を連れての北アルプス縦走!

うちの彼女の付き合い始めてからというものの、プレゼントの機会があるたびに山道具をあげて北アルプスに行ける装備をこそこそと充填し、一緒に山歩くときは腰を低く!膝は伸ばすな!と山の歩き方もたたき込ませて、二年越しの大計画がやっと実現した。笑

最近はスケジュール帳もつけなくなったし、思いつきで行動することの方が多かったが、こういう事に関しては恐ろしく計画的。 二年前まではほぼ山登り経験のない彼女に北アルプスに行ける装備と身体を作り上げてしまった。ふふふ。

 もちろん行く場所は僕が以前働いていた「黒部五郎小舎」と「双六小屋」。 この山域は北アルプスの中でもマイナーな方で格好良く言うと「アンダーグラウンド」。危険箇所は少ない方だが、行程がかなり長い。知る人ぞ知る山域。客層も山に慣れ親しんだ人ばかりの場所で黒部五郎岳のカールなんかは本当に秘境という言葉が似合う。

最近はこの二年越しの大計画を悪天候で踏みにじられることが無いようデータ放送の天気予報とにらめっこする日が続いた。

そして当日。
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登山口の新穂高は晴れ!9月と言うのにすさまじく暑い!
ゲートを越えて、慣れ親しんだ道のりの始まり。

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一時間ほど林道を歩くと最初の山小屋「わさび平小屋」が見えてきた。休暇中で下りてきている入野さんと久しぶりに再会し、支配人の大杉さんとも少し話した。懐かしい。小屋を過ぎて少しすると山道に。鏡平山荘を過ぎ、弓折の稜線まで出るまではひたすら高度を上げる。

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道の様子も二年前と全く変わらす、双六小屋で働いてる頃に缶ビールを歩荷したのがつい昨日の事のように感じた。

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途中の秩父沢で休憩。水が冷たくて気持ちいい。
イタドリヶ原、シシウドガ原を過ぎ、ようやく「鏡平山荘」に到着!

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ここにある「鏡池」には槍・穂高の山容がバーンと水面に写り、「北アルプスにきたぞー!」「俺は北アルプスにいるぞー!」って場所なんだけど、上のほうにガスが出て穂先が隠れてしまった。新穂高ではあんだけ晴れてたのに山の天候はほんとに変わりやすい。

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伴ちゃんや、加藤さんにも再会。ここの名物、かき氷をいただく!うまい!

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最後のしんど〜い登りを終えて、彼女が楽しみにしていた尾根道へ!ガスがあるけど気持ちーい!ここから本日宿泊予定の双六小屋までは尾根沿いをたどるので随分足取りがかるくなる。

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一日目にして「雷鳥」に遭遇!反対側からやってきた登山者に挟まれて困っている様子。何度みても可愛くないところが可愛い。「ヴォーヴォー」っという意外と低くて気持ち悪い鳴き声をするのが特徴。うまく使えない羽と太い足。可愛くないところが可愛い。笑

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双六小屋時代の僕の電波ポイント。彼女と連絡を取るために、休憩時間中に小屋から10分走ってSoftBankの電波をとりにこの場所に来ていた。その彼女とここにいるのが物凄く不思議だった。はるばる遠くへ来たものだ。

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双六小屋が見えてきた!標高2600m。槍ヶ岳、水晶・雲ノ平、立山方面の交差点。ピーク時には本当に沢山の登山客で賑わい、食料や物資は全てヘリで飛んでくる。南側に笠ヶ岳、北側に鷲羽岳がどーんとそびえる。毎朝、燕岳の方向からでーんと陽が昇って、夜は埃の様に無数にみえる星空。僕が二年目の北アルプス山小屋生活を過ごした場所。

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双六小屋に到着。久しぶりの再会にドキドキしながら厨房に近づくと「たいちゃーん!」っとさっぽんの声が。みんな元気そうで何より。玄関に入ってからも変わったところがないか気になって周りをきょろきょろ。まぶたが熱くなって涙が出そうだった。

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働いているときに一度は食べてみたいと思っていた夕食。山小屋の食事の中では最高峰。本当に冷食とかを使ってない、手間のかかったおいしい料理。僕は釜番でひたすら米を炊いて、味噌汁つくってたけどね。途中、支配人の陽さんが一品出して来てくれてそれもまた懐かしく本当に美味しかった。その後、夜は山小屋のスタッフと晩酌だったはずなんだけど、部屋に戻って仮眠をとるとそのまま爆睡。さすがに2ヶ月ぶりの休暇でバタバタ九州から飛んできて山登り、かなり疲労していたみたい。

明日は北アルプス山小屋生活一年目の黒部五郎小舎へ!

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